恐竜はどんな世界を見ていたのか? 3億年前の絶滅魚類に錐体細胞の化石を発見~地質時代の脊椎動物の色覚復元の可能性~

アメリカ合衆国カンサス州の石炭紀後期(約3億年前)の地層から産出した絶滅魚類(棘魚類)の眼について走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)観察を行いました。その結果、世界で初めて錐体細胞や桿体細胞など、通常では化石として保存されない眼の軟組織が発見されました。錐体細胞の形態分析から、3億年前の棘魚類に色覚があったことが分かりました。

本研究成果は、ネイチャー?パブリッシング?グループが発刊しているNature Communications誌(Impact Factor=10.7)にロンドン時間の平成26年12月23日16時【情報解禁:平成26年12月24日午前1時(日本時間)】にWeb上で公開されました。
(URL: http://dx.doi.org/10.1038/10.1038/ncomms6920

なお本研究は、文部科学省?科学研究費助成事業の基盤研究(C)による研究費の支援を得て実施されたものであります。また、九州大学総合研究博物館において標本の実物を展示公開し、一般市民を対象とするサイエンストークを実施する予定です。

詳細: プレスリリース本文 (PDF 280KB)

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沿岸域環境科学教育研究センター 合津マリンステーション
担当:特任准教授 田中源吾
電話:0969-56-0277
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