定例学長記者懇談会を開催しました
令和7年1月8日(水)、本部棟1階大会議室にて定例学長記者懇談会を開催しました。
小川 久雄学長の挨拶に続き、熊本創生推進機構の金岡 省吾教授が本学の産学官金連携の仕組みである「熊本大学の新たな共創~自治体(常駐派遣)職員とともに~」を紹介しました。本学では、自治体職員を大学に派遣してもらうことで地域連携の人員体制を強化するほか、金融機関とも協定を締結し、金融機関が未来創造塾等の各プロジェクトに協力?後援する仕組みを整えています。金岡教授は、この取り組みを通して「各ステークホルダーが一体となり本務として地方創生を共創することで、掛け声だけの協定締結に留まらず、実際の成果につなげることができる」と語り、実際に活動に取り組む本学常駐自治体職員の鍋屋 安則客員准教授、森内 未来政策研究員、岩田 憲一朗政策研究員を紹介しました。
続いて、「熊本大学病院肥満症治療センター創設」について、大学院生命科学研究部の窪田 直人教授が発表しました。肥満症治療センターは、令和6年11月に熊本大学病院に設置され、肥満症の患者を対象として包括的に肥満症治療を行う施設です。窪田教授は、熊本県は他県に比べ糖尿病/糖尿病予備群の割合が多い一方、県内に肥満外科手術を行うことが可能な施設がない現状を指摘し「本センター開設により九州中南部の肥満症患者に対して新たな医療アクセスの向上が期待できると考える。多職種によるチーム医療に加え、患者に継続的なサポートと教育を行うことで、健康の増進と生活の質の向上を目指したい」と述べました。
次に、「学生ボランティアサークルD-SEVEN(ディーセブン)の取り組み」について、D-SEVEN代表で法学部2年の冨 若奈さんが説明しました。本サークルは2016年の熊本地震を機に発足し、現在も地域の方々と共に地域の課題解決に取り組む活動を行っています。冨さんは、菊池市佐野地区での地域おこし活動や白川を軸とした「まち」づくり事業、防災活動などの幅広い取り組みを紹介し「D-SEVENの魅力は、したいと思った活動ができること。現在は部員からの要望が多い子ども食堂でのボランティアの実現に向けて模索している」と活動の魅力を語りました。
最後に、宮尾 千加子理事が本学で開催しているイベントを紹介し、会は終了しました。参加した報道機関からは、それぞれの発表に関して多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。懇談会の資料は こちら を参照してください。
小川学長 |
金岡教授 |
鍋屋客員准教授 |
窪田教授 |
冨さん |
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